マスクをすることが自然となった最近では「マスク美人」という言葉が登場しています。

顔の半分しか見えていないのに、マスク姿が美人に見える人と、そうでない人…、いったいその分かれ道は、どこにあるのでしょうか?

実はカギを握るのは、“ゴーグルゾーン”にあるといわれています。

ゴーグルゾーンとは、こめかみから目元にかけてのゾーンのこと。

マスクをつけることにより、ゴーグルゾーンに視線が集まりやすくなるため、目元にしわたるみがあると、ぐっと老けた印象に見え、いわゆる「マスク老け」の要因になります。

クマやくすみなど肌トーンだけの問題であれば、ファンデーションやコンシーラーでカバーすることができますが、問題となるのはメイクでカバーしにくいエイジングサインです。しわやたるみなどの凹凸は、ハイライトなどでカバーするには限界があることも…。

「マスク美人」「マスク老け」の分かれ道になるゴーグルゾーンの正しいケアの方法をご紹介します。

監修・取材協力:今泉 明子 先生(医療法人青泉会 今泉スキンクリニック 院長)

ゴーグルゾーンのお悩み。意外な原因は?

20代のころはぱっちりした目をしていたのに、最近はなんだか目元が重い。アイラインがうまくひけない。そんなふうに感じることはありませんか?

ゴーグルゾーンのエイジングの原因は、実は肌の表面ではなく、肌の奥の骨や脂肪の減少にあります。
私たちの顔は骨・筋肉・皮下脂肪(皮下組織)・真皮(皮膚)・表皮(皮膚)の5つの層から成り立っています。しわやたるみは肌の表面だけで起きているものと思われがちですが、実はこれらすべての層が関わっています。(1)

年を重ねると、目元を支える骨や皮下脂肪が減り、皮膚がたるむことで、下まぶたのふくらみが生じ影が生まれます。(2) また、筋肉や皮膚の老化により上まぶたのくぼみが広がったり、目の開きが悪くなることで目元が重たく見えてしまう方もいるでしょう。(2)

さらに、目尻のしわなどの表情じわは、加齢とともに皮膚の弾力が低下することや、表情のクセにより生じます。(1)

マスクで隠れないゴーグルゾーンのエイジングサインは、目には見えない肌の奥に原因があるといえるでしょう。

スキンケアで、しわやたるみは治る?

シミやくすみといった肌悩みであれば、スキンケア化粧品での予防が見込めますが、深いしわやたるみの肌悩みになると、スキンケア化粧品での改善は難しいとされています。現在、スキンケア化粧品で認められているのは、「乾燥による小じわを目立たなくする」こと(3) です。

目元のしわやたるみの原因は、骨や脂肪の減少や筋肉の衰え。肌の内側で起こっているエイジングに対して、化粧品でアプローチすることは難しいのが現状です。

美容医療で、ぱっちり目元の「マスク美人」に?

マスクをつけても若々しく見える人には共通点があります。

それは、こめかみから額や目元へのシルエットが丸く、目まわりにくぼみやたるみなどの段差がなく、なめらかであること、(2),(4) そして、ぱっちりとしたアーモンド型の目をしていることです。

※監修医師の臨床経験に基づく

しかし、加齢や表情のクセによって生じるゴーグルゾーンのお悩みは、スキンケアで改善することが難しいものです。そうしたお悩みを解決するために、昨今では美容医療を取り入れる人が増えています。

たとえば、表情のクセによってできた目尻の表情じわにはボツリヌス治療、目の下のたるみによるしわにはヒアルロン酸注入治療(5),(6) などの方法があります。これらは、外科治療と比較してダウンタイム が短いとされています。

※施術後から回復までの期間のことで、施術前の生活を取り戻せるまでの期間

また、美容医療は敷居が高いという声もよく聞かれますが、そんな方はまず美容クリニックでカウンセリングを受けてみるとよいでしょう。

クリニックによっては、無料でご自身の悩みに関する相談や、医師からの治療の提案を受けることが可能です。また、医師の説明に納得できなければ、治療を受ける必要はありません。

一度相談して説明を聞くだけでも、不安が解消されるきっかけになるでしょう。

まとめ

ゴーグルゾーンのお悩みが解消されない、そんな方は美容医療の施術を検討してみてもよいかもしれません。

美容医療は、不自然な仕上がりになるのではないか?そんな不安を持つ方も多くいらっしゃるかもしれませんが、近年、美容医療はどんどん進化しています。施術を受ける美容クリニックをしっかりと選べば、自然でさりげない美しさを手に入れることができるでしょう。

参考文献
(1) 美容皮膚医学BEAUTY Vol.6 No.2. 医学出版, 2023.
(2) 日本化粧品工業連合会化粧品等の適正広告ガイドライン2020年版
(3) 美容皮膚医学BEAUTY Vol.3 No.2. 医学出版, 2020.
(4) 古山 登隆,海野 由利子,砂川 恵子,青木 和香恵: 目もとの上手なエイジング―眼瞼下垂から非手術的美容医療, エイジング世代のメイクアップまで―. 全日本病院出版会, 2021.
(5) 古山 登隆: 解剖から学ぶ ヒアルロン酸注入療法. メディカルレビュー社. 2020.
(6) 美容皮膚医学BEAUTY Vol.3 No.1. 医学出版, 2020.

JP-AGNA-230433

監修・取材協力

今泉スキンクリニック 院長 今泉明子先生

医療法人青泉会 今泉スキンクリニック 院長
今泉 明子 先生

聖マリアンナ医科大学卒業後、同大学院 にてアトピー性皮膚炎に対する抗アレルギー薬の効果について研究し、博士号取得。その後、日本赤十字医療センター 皮膚科にて勤務。2003年、最先端の美容医療を学ぶため渡米。再生医療の研究で有名なニューヨーク ワイル・コーネル医科大学(皮膚科)にてDr.Granstein教授に師事し、米国大手化粧品メーカーとの共同研究に携わる。2007年、米国から帰国後、東京ミッドタウン皮膚科形成外科クリニックNoage(ノアージュ)の院長に就任。『ヒアルロン酸注射』『ボツリヌス注射』などの注入治療をはじめ、レーザー治療、育毛治療などさまざまな治療における幅広い対応力から、政財界・芸能界の多くの著名人からの信頼を集める。

医療法人青泉会 今泉スキンクリニック

住所:東京都港区六本木7-18-8 第III大栄ビル6F

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