「美容医療に興味はあるけれど、一歩踏みだせない」という人のなかには、多すぎる情報に戸惑ったり、周囲の目が気になったりする人がいるかもしれません。
この記事では、美容医療への一歩をためらわせてしまう疑問や不安を、マリポサビューティークリニックの広島 光恵 先生に解説していただきました。
監修・取材協力:広島 光恵 先生(マリポサビューティークリニック 理事長)
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「美容医療に興味はあるけれど、一歩踏みだせない」という人のなかには、多すぎる情報に戸惑ったり、周囲の目が気になったりする人がいるかもしれません。
この記事では、美容医療への一歩をためらわせてしまう疑問や不安を、マリポサビューティークリニックの広島 光恵 先生に解説していただきました。
監修・取材協力:広島 光恵 先生(マリポサビューティークリニック 理事長)
美容医療の初心者が抱えやすい基本的な疑問から、なかなか人には聞けない悩みまで、長年美容医療に携わってきた広島先生に詳しく解説していただきます。
A.始めるのに「決まった年齢」はありません。親子3世代で通われる方もいらっしゃいます。
年齢を気にして受診をためらう方もいますが、美容医療を始めるのに遅すぎるということはありません。
たとえば、20代~30代前半まではお化粧でカバーできていた悩みが、35歳を超えると隠しきれなくなってくることもあります。そのときに「なんとかしたい」という動機が強ければ、それがその方にとっての始めるタイミングです。
実際に当院では、子育てが一段落した50代、60代からスタートされる方もたくさんいらっしゃいますし、なかには70代のお祖母さま、50代のお母さま、30代の娘さんと、親子3世代で通われている患者さんもいます。
A.価格やキャンペーンよりも、クリニックの「方針」に注目してください。
SNSや広告には多くの情報があふれていますが、価格の安さやキャンペーンを基準に選ぶのはおすすめしません。
大切なのは、そのクリニックや医師がどのような考えで治療を行っているかという「方針」です。公式サイトやSNSの発信を見て、悩みへの寄り添い方がご自身の感覚や求めているものと合っているかを確認しましょう。
また、実際に通っている方のクチコミも参考になります。クリニックの様子を実際に知る人の「行ってよかったよ」という言葉は、信頼できる情報の一つといえます。
A.迷ったら「決めない」で大丈夫です。まずは相談するつもりでご来院ください。
相談だけのつもりが、高額な契約をさせられそうで怖いという不安もあるかと思います。
もし、提案された内容に迷いや納得がいかない点があれば、その場で無理に決める必要はありません。「一度持ち帰ります」と伝えましょう。それで患者さんが不利益を被ることはありませんし、通常のクリニックなら快く対応してくれるはずです。
カウンセリングは、患者さんの悩みを引きだし、ゴールをすり合わせるための場です。医師の多くが、まずは患者さんと信頼関係を築くことを目的にしています。顔の悩みを相談するつもりで気負わずに行ってみてください。
A.「どこをゴールにするか」を医師としっかりすり合わせましょう。
ヒアルロン酸注入治療の場合、見た目が不自然な、いわゆる「ヒアル顔」になりたくないという不安の声を多くの方から聞きます。
「やりすぎ」を避けるには、事前のカウンセリングで「どの程度の変化がほしいのか」というゴール設定を医師と共有することが重要です。(1) 「自分だけがわかる変化でよいのか」、それとも「他人にも気づいてほしいのか」を明確にしておきましょう。
なお、「やりすぎ」になりがちなパターンとしては、部分的なしわを消すことにこだわりすぎて、全体のバランスが崩れてしまった結果であることが多いです。※1
特定の部位だけでなく、全体のバランスを見て調整してくれる医師にお願いすることで、「やりすぎ」は避けられると思います。
※1:監修医師の臨床経験に基づく
A.痛み自体は一時的です。痛みを感じにくくなるよう、麻酔以外にもさまざまな工夫をしています。
多くの施術において痛みは一時的なものですが、「痛みが怖い」という声はよく耳にします。「怖い」という気持ちがあると痛みを強く感じることもあるため、当院では麻酔クリームの使用はもちろん、さまざまな工夫を凝らして痛みを和らげています。
たとえば、ストレスボールを握ってもらったり、ぬいぐるみやクッションを抱きかかえたりする方法があります。また、看護師が肩をトントンしてリズムをとったり、ヘッドマッサージ器(バイブレーション)を当てて痛覚を別の刺激で紛らわせたり、施術中にあえて関係のない楽しいお話をして意識を痛みから逸らしたりするのも効果的です。※2
「痛いのが苦手」と事前に伝えていただければ、こうした配慮が可能です。施術中でもツラいときは休憩を挟むこともできますので、我慢せずに伝えてください。
※2:監修医師の臨床経験に基づく
A.可能な場合もありますが、そうならないように事前の調整が大切です。
たとえばヒアルロン酸注入治療であれば、注入された製材は時間とともに徐々に体内に吸収され、自然に戻っていきます。万が一の場合は溶解し、元に戻すことも可能です。※3 ただし、元に戻すのは最後の手段です。そうならないために、施術前のカウンセリングで治療後の状態を医師とすり合わせておくことが大切です。
患者さんに寄り添いつつ、治療の限界やリスクについても包み隠さず説明し、提案してくれる医師を選びましょう。
※3:国内承認薬または機器が存在しない治療を含む可能性がありますが、それらを推奨するものではありません
A.メイクやマスクでカバーできることがほとんどですが、大事な予定の直前は避けましょう。
注入治療や機器治療では、赤みや腫れ、内出血などが起こることがありますが、マスクやメイクで隠せることがほとんどです。ただし、内出血の場合は目立たなくなるまでに2週間程度かかることもあります。(1),(2) 人前にでる予定があるなど、大事な予定の直前は避けて予約を入れると安心です。
※4:施術後から回復までの期間のことで、施術前の生活を取り戻せるまでの期間
A.美容室に通うような感覚で、無理のない頻度で続けられます。
「一度やるとずっと続けなければいけない」と心配される方もいますが、そこまで頻繁に通う必要はないことが多いです。定期的に通う場合でも、3か月~半年に1回程度のペースで状態のキープが可能です。※5 美容室に行くのと同じような感覚で捉えていただくとよいかもしれません。
もちろん、ご自身の判断でやめることもできますし、途中でやめたからといって治療前よりひどくなることは、普通に治療をしていればないでしょう。
※5:監修医師の臨床経験に基づく
ご自身のライフスタイルや予算に合わせて、無理なく続けられるペースを医師と相談してみてください。
美容医療に関する情報があふれるなかで、自分にとって本当に信頼できるクリニックを見つけるためにチェックすべきポイントについてもうかがいました。
「同じ場所で長く続いているか」という点は一つの目安になります。患者さんと長く信頼関係を築けているクリニックは、それだけ実績があり、地域に根差しています。5年、10年、20年と長く続いているクリニックは、それだけの理由と信頼があるはずです。
ホームページやSNSの症例写真は、医師の技術やセンスを知る手がかりになります。その際、撮影条件(照明や角度など)が統一されているかもチェックしておきましょう。条件が違うと変化が誇張されて見えることがあるためです。
私のおすすめは、実際にクリニックに行き、「スタッフの顔を見る」ことです。スタッフによっては、勤めているクリニックでなにかしらの治療を受けていることがあります。
おでこのしわを治療したいと思っているなら、「おでこの治療をしているスタッフさんはいますか?」と聞いてみてもよいでしょう。
実際にスタッフの肌や表情を見て、「キレイだな」「自然だな」と思えれば、そのクリニックの技術やセンスがあなたに合っている可能性が高いです。
最終的に大切なのは、医師やスタッフとの相性です。
カウンセリングの際に、ご自身の小さな悩みや「痛いのが怖い」といった不安を素直に話せる雰囲気があるかどうかが重要です。質問に対して丁寧に、納得のいく説明をしてくれるクリニックを選びましょう。
「この医師となら、一緒に治療を続けていけそうだな」と思える感覚を大切にしてください。
美容医療は、決して怖いものではありません。コンプレックスが解消されることで自信がつき、毎日がより楽しくなるなど、自分らしい美しさを保ちながら人生を豊かにしてくれる心強い味方になり得ます。
まずはプロの意見を聞いてみるという気軽な気持ちで、クリニックの扉をたたいてみてください。「こんなことを相談するのはよくないかな?」と遠慮する必要はありませんよ。
参考文献
(1) 古山 登隆: 解剖から学ぶヒアルロン酸注入療法: メディカルレビュー社. 2020.
(2) 大慈弥 裕之: ヒアルロン酸注入治療安全マニュアル. 克誠堂出版. 2018.
JP-AGNA-260017
2001年名古屋大学医学部卒業。2003年に安城更生病院にて初期研修を修了後、名古屋大学附属病院、小牧市民病院、江南厚生病院、総合病院南生協病院に勤務。2013年には広島皮ふ科院長に就任。2020年、マリポサビューティークリニックの経営母体である医療法人恵蝶会を立ち上げ、理事長に就任。皮膚科学に基づいた保険診療ではカバーできない分野の美容皮膚科治療を提供している。
マリポサビューティークリニック
住所:愛知県稲沢市稲島東2丁目44-2