ビジネスシーンでかっこよくスーツを着こなしたいと思いつつも「パンツの上に肉がのってしまう」「なで肩のせいでなんとなく貧相に見えてしまう」など、体型がコンプレックスになっている人は多いでしょう。
そこで今回は、スーツのプロと男性の体型悩みを解決に導いている医師にご協力いただき、男性にありがちな体型の悩み別に、スーツをかっこよく着こなす方法をお聞きしました。
記事前半ではスーツのプロによる着こなし術を、記事後半では医師による体型改善のポイントを解説します。ぜひ参考にして、ワンランク上のスーツ着こなし術をマスターしてください。
監修:樋口 彩子 先生(Dクリニック東京)
大野 進也さん(UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S 銀座三丁目店 店長)
スーツをかっこよく着こなそうと、色やデザインなどさまざまな要素にこだわっている人は多いでしょう。しかし、スーツの着こなしで最も差が付きやすいのは、実はサイズ感です。ここでは、なぜサイズ感がスーツの着こなしに大切なのか解説します。
スーツをかっこよく着こなすには、スーツのサイズを体型にマッチさせることが大切です。スーツのサイズが合っているかどうかで、第一印象は大きく変わってきます。
例えば、スーツがブカブカだとだらしなく見え、仕事があまりできない人という印象を与えてしまうかもしれません。一方、スーツのサイズ感がぴったりでビシッと着こなしている人は、仕事もバリバリこなしているように見えます。
第一印象を良く見せる意味でも、自分の体型に合ったスーツを着こなすことが重要です。
体型で起こりがちなスーツの悩みには、さまざまなものがあります。そこで、スーツのプロであるUNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'Sの大野さんにプロならではの着こなし術を伺いました。
なで肩や肩幅の狭さなどを理由に「自分にはスーツが似合わない」と感じている人もいるでしょう。
しかし、スーツは基本的に「いかり肩」の人より「なで肩」の人が似合いやすいため、なで肩の角度がそれほど大きくなければ、スーツの形を気にする必要はありません。そのため、形にこだわらず、どのタイプのスーツでも着こなせます。
なで肩がどうしても気になるという人には、ブリティッシュモデルのスーツがおすすめです。ブリティッシュモデルは肩にパッドが入っており、なで肩を目立たなくしてくれます。
画像提供:UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S
また、ミラノモデルのスーツも、なで肩が気になる人におすすめです。ミラノモデルはパッドこそ入っていないものの、肩回りがカチッと見えるデザインに設計されています。着心地の楽さとカチッとした肩回り両方にこだわりたい人にピッタリです。
画像提供:UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S
スーツを購入される方のなかには、体型が細身で、パンツが全体的にダボッと見えてしまうという人もいます。細身の人がパンツをウエストサイズに合わせると、パンツにゆとりができやすいのです。
体型が細身でパンツがだぶつきやすい人は、ノータック(タックが入っていないモデル)を選ぶのがおすすめです。ノータックはヒップや腰回りがシャープなデザインになっているので、すっきりと穿くことができます。
一方、ワンタックやツータックは、ヒップや胴回りにゆとりをもたせた設計のため、細身の人が身に付けるとだぶついて見える傾向にあります。
画像提供:UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S
既製品からワイシャツを選ぶと、肩幅が合っていても首が窮屈に感じるという人もいます。これは、ワイシャツのサイズが合っていないのが原因です。
既製品のワイシャツを選ぶ場合、首のサイズよりも肩幅に合わせてワイシャツを選ぶのがおすすめです。肩幅が合わないと窮屈に感じるうえに、見た目にも圧迫感を与えてしまいます。
より理想的なシャツを見つけたい方は、やはりオーダーメイドでシャツを作るといいでしょう。オーダーメイドなら首も肩幅もその場でサイズを測れるので、自分の体型にぴったり合うシャツを着られます。
パンツを穿くとき、お腹の脂肪がパンツの上にのってしまうと悩む人もいます。
画像提供:UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S
パンツの上にお腹の肉がのっている場合は、股上が深いタッグ入りのパンツを選ぶのがポイントです。股上が深いパンツを穿くとお腹の肉を隠せたり、脚長効果よるスタイルアップが期待できたりとメリットが豊富です。
ささらにスーツをかっこよく着こなすには、体型そのものを改善するのが理想的です。
そこで、男性専門の総合クリニック「Dクリニック東京」で痩身治療を担当している樋口 彩子先生に、体型改善のポイントを教えていただきました。
体型改善のポイントは、体脂肪を落とすことが大切です。
体脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪の2種類があり、それぞれ落としやすさが異なります。そのため、体脂肪を落とすには、内臓脂肪と皮下脂肪でそれぞれアプローチ方法を変えなければなりません。
内臓脂肪は、臓器周辺についた脂肪です。増えすぎると生活習慣病を招く恐れがあります。また、内臓脂肪は女性より男性の方がつきやすいことがわかっています。
一方、皮下脂肪は、皮膚と筋肉の間に蓄えられた脂肪です。お腹やお尻などに蓄積されやすい傾向にあります。
内臓脂肪と皮下脂肪を見分けるポイントは、気になる部位をつまんでみてください。お腹の肉をつまんでみた時、内臓脂肪の場合はあまりつまめず、皮下脂肪の場合はたくさんつまめることが特徴です。
内臓脂肪や皮下脂肪を落とすために必要なのは、摂取カロリーを減らし、運動をすることです。具体的には、有酸素運動や筋肉トレーニングなどを行うのが良いでしょう。
しかし、食事制限や運動だけでは、気になる箇所の脂肪だけを集中して落とすのは困難です。身体の脂肪は全体的に均等に落ちていくため、お腹やお尻など部分痩せニーズが高い皮下脂肪は内臓脂肪より落としにくいと言えます。
皮下脂肪を効率良く落とすには、食事制限や運動以外の選択肢にも目を向ける必要があります。
※国内未承認治療を含みますが、それらを推奨するものではありません
皮下脂肪を効率的に落としたいなら、美容医療という選択肢があります。美容医療がセルフケア(食事制限と運動)と大きく異なる点は、皮下脂肪を構成する脂肪細胞の「数」に直接アプローチできる点です。
食事制限や運動によって痩せるのは、皮下脂肪などを構成する脂肪細胞の「サイズ」が小さくなったからであり、脂肪細胞の「数」自体は減少したわけではありません。そのため一旦ダイエットに成功しても、食事制限や運動をやめると、徐々に脂肪細胞の「サイズ」が大きくなって体型は元に戻ってしまいます。
一方、美容医療では、気になる部位の皮下脂肪に直接アプローチし、脂肪細胞の「数」を減らします。極端に太る場合をのぞき、一度減った脂肪細胞は基本的に増えません。そのため、美容医療を受けた後はリバウンドしにくく、体型を維持しやすいのが特徴です。
美容医療と聞くと「メスや注射を使うのでは?」とイメージを持つ人もいるでしょう。しかし、最近では、メスや注射を使わず、機器を活用した痩身治療が増えています。
脂肪冷却治療とは、脂肪が低温に弱い性質を活用した美容医療です。専用の機器を用いてお腹など脂肪が気になる箇所を冷やし、脂肪細胞を結晶化させます。脂肪細胞だけが凍る温度で施術をするので、身体への負担が少ないことが魅力です。
また、脂肪冷却治療は、施術に使用する機器の効果と安全性が、アメリカのFDA(食品医薬品局)※や日本の厚生労働省によって確認されている製品もあるのも特徴です。
脂肪冷却治療については、以下の記事で詳しく解説しています。
https://www.allerganbeauty.jp/guide/howfatfreezingtreatmentworks
※Food and Drug Administrationの略、日本の厚生労働省にあたる機関
熱治療とは、脂肪細胞が一定時間加熱されると減少する仕組みを活用した美容治療です。お腹や太ももなど脂肪が気になる箇所に高周波、超音波を照射し、脂肪細胞を加熱・分解して数を減らします。熱治療の特徴は、周辺の組織にダメージを与えずに脂肪細胞にアプローチできることです。
高周波の治療については、以下の記事で詳しく解説しています。
https://www.allerganbeauty.jp/guide/howradiofrequencytreatmentworks
体型による悩みに応じて、ジャケットやパンツのデザインを選べば、スーツをかっこよく着こなせることがわかりました。
さらにワンランク上の着こなしを追い求めるのなら、美容医療も選択肢の一つです。
美容医療を選択するメリットは、脂肪細胞に直接アプローチでき、リバウンドしにくいことです。ダイエットで苦戦している人や、部分痩せに興味を持った人は、ぜひ一度医師に相談してみてください。
UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'Sは、オーダースーツを専門に取り扱うブランド。ナポリやミラノ、ブリティッシュモデルなど豊富なスーツスタイルのほか、100万通りもの選択肢から自分に一番合うスーツが作れます。仕上がりをイメージするのに欠かせないサンプルスーツも豊富に用意しているため、オーダースーツを初めて作る人にもおすすめです。
UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S公式サイトへ
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