いちばん美しい自分を、大切な人たちの記憶に、同時に写真や動画などの記録に残したい…。結婚式は、多くの女性にとってまさに人生の晴れ舞台です。

結婚式に向けた準備の一つとして、近年、特に注目されているのが「ブライダル美容医療」です。

今回は、KUMIKO CLINIC 院長 下島 久美子先生に、美容医療やブライダルエステについてお話を伺いました。

ウエディング前に、美容クリニックに訪れる人が増えている!?

――結婚式前に美容クリニックを訪れる方はどのくらいいらっしゃいますか?

昔は結婚式の準備というと、エステティックサロンに通うというのが普通でした。しかし近年では、結婚式前に美容クリニックを訪れる方も増えていると感じます。エステティックサロンの延長で美容クリニックを訪れる方や、エステティックサロンと美容クリニックを併用される方もいらっしゃいます。

安らぎを得たいならエステティックサロン、結果を出したいなら美容クリニックへ

エステを受けている女性の画像

――エステティックサロンの「ブライダルエステ」と美容クリニックの「ブライダル美容医療」は、どのように違うのですか?

エステティックサロンと美容クリニックとでは、治療を受ける目的や、得意とする施術が異なります。そのため、美容の賢者たちは2つをうまく使い分けています。

エステティックサロンで行われるブライダルエステは、リラクゼーションを目的としたものが主です。エステティシャンによるハンドマッサージなどで、ボディのむくみやセルライトをケアすることを得意としています。しかし、劇的に脂肪を落とす、明らかにシミやシワが消えるといった効果は出にくいでしょう。またダイエットでも美肌でも、結果を出すのに時間がかかる場合が多いように思います。

一方、美容クリニックで受けるブライダル美容医療は、医学的根拠に基づいた治療です。そのため、結果を求める方には美容クリニックがおすすめです。美容クリニックでは、専門的な知識をもった医師の診断のもと、医療用の機器や外用薬、内服薬などを用いて治療が行われます。

費用面では、一回あたりの治療の費用は美容クリニックのほうがやや高い印象があるかもしれません。しかし、費用対効果という意味では、効果が短期間で得られるので、トータルで考えると必ずしも高いとはいえないとは思います。

長年エステティックサロンに通ったが効果が得られないということで、美容クリニックを訪れる方もよくいらっしゃいます。効果を得たいという場合には、美容クリニックに訪れていただくほうが、理想の美しさへの近道になるかもしれません。

プレ花嫁さんのリクエストNo.1は、短期間で体型を整えること

ウェディングドレス姿の女性の画像

―― 先生のクリニックに訪れる方は、どんな悩みを抱えている人が多いですか?

当院に来院される患者様でもっとも多いのは、短期間で体型を整えたい方です。ウエディングドレスの形にもよるのですが、二の腕や肩についた脂肪や、背中や脇に目立つブラのハミ肉が気になるといった悩みをお持ちです。

つぎはシミです。顔や背中のシミを取りたい。そしてしわですね。目尻やほうれい線を目立たなくしたい、と。

「脂肪」「シミ」「しわ」が、相談に来られるプレ花嫁さんの3大悩みです。

無理なダイエットには危険も。部分やせ治療で健康的により美しく

――先生がおすすめするブライダル美容医療を教えてください。

ボディに関しては、まずはドレスを着た時に露出する部分をケアすることをおすすめします。ドレスのデザインにもよりますが二の腕や背中といった露出する部分の痩身(そうしん)には、当院では「脂肪冷却治療」をおすすめしています。

脂肪冷却治療は、気になる部位を冷やして、脂肪細胞を結晶化させ排出することで、脂肪を落とすことが可能な部分やせの治療です。手軽にかつ効率よく脂肪を落とすことができ、またリバウンドもしにくいのが特徴です。気になる部分の脂肪は取りたいが脂肪吸引はやりたくない、ダウンタイムが長い治療は避けたいという方にも合う治療だと思います。当院では、つまめる脂肪には脂肪冷却治療をおすすめしています。

大人世代の花嫁さんにも、脂肪冷却治療はおすすめです。年代や体質にもよりますが、特に30代後半から40代の方が体重を落とすと、顔がげっそりとしてしまう人が少なくありません。顔だけが痩せて老けてみえてしまい、ボディはほぼそのまま、といった具合に全身がアンバランスになりがちです。また、無理なダイエットは、ホルモンバランスが崩れて月経が止まってしまうなど、健康面に影響が出る可能性もあります。

体重を落とすことにフォーカスをするのではなく、脂肪冷却治療などの美容医療を活用して過剰な脂肪だけを落としてあげることで、健康的に理想の見た目に近づくことができます。

――その他に、おすすめのブライダル美容医療はありますか?

お肌を美しく見せるために、露出する部分の脱毛もおすすめです。シミにはレーザー治療という選択肢もあります。

しわに関しても、その人の状態によりボツリヌス注射やヒアルロン酸注入など、さまざまな治療手段から最適なものを選ぶことができます。

ブライダル美容医療の始めどきは、挙式の半年前

スケジュールを立てている画像

――ブライダル美容医療は、いつから始めるのがベストなのでしょうか?

痩身の場合は、1回の治療の効果が出るまで3ヶ月程度の時間を要するため、2回受けていただくことを想定し、できれば半年前から始めていただくことが理想です。

しわ治療で用いるボツリヌス菌やヒアルロン酸などの注入系の場合は、必ずではありませんが、内出血が生じることがあります。そのため、最低1か月前にご相談いただければ、理想の状態で式に臨んでいただけます。

シミ治療では、すべてのシミやニキビ跡といった色ムラをできる限り目立たなくしたいといった場合は、半年あれば、希望の状態に限りなく近づけることができるでしょう。例えば、こめかみにある目立つシミを、写真に写らない程度に薄くしたいということであれば、1~2か月前からであれば、治療が可能です。

プレ花嫁さん向け、理想の美容医療プラン

――理想のブライダル美容医療のプランについて教えてください。

最初に来院いただくタイミングが大切です。挙式の半年前までに来ていただくと、理想のプランを一緒に考えられます。1か月前になってしまうと、できることはありますが、劇的な改善は難しくなってしまいます。

半年前にいらしていただいた場合、まずは痩身治療をスタート。2~3か月前にシミ治療 、1か月前にしわ治療をして、当日に備えるといった流れになります。

美容クリニックで早めにボディラインを整えて、式の直前にはエステティックサロンでトリートメントをしてもらいリラックスしていただきたいなと思います。

ドレスが決まったら、写真を持って美容クリニックへ!

――最後に、プレ花嫁さんへの先生からのアドバイスをお願いします

とにかくお伝えしたいことは、なるべく早めに美容クリニックを訪れていただきたいということです。できれば半年前にはクリニックに相談にきていただけると、挙式当日にベストの状態で臨める提案が可能です。

また痩身治療を希望する場合は、ドレスの写真をもってきていただければ、ドレスの形に合わせた理想のボディラインを考えられるので、より満足度が高い仕上がりが期待できます。

エステティックサロンと美容クリニックは、賢く使い分けてゴールを目指してほしいものです。それがウエディング当日を、悔いなく迎えるための秘訣です。

取材協力

KUMIKO CLINIC 院長 下島 久美子 先生 KUMIKO CLINIC 院長 下島 久美子 先生

KUMIKO CLINIC 院長 下島 久美子 先生

金沢医科大学卒業。杏林大学第一内科入局、内科医として大学病院、一般病院にて臨床経験を積んだ後、都内某美容クリニックに入職し、レーザー治療、注入療法の美容医療全般を学び美容皮膚科医としての臨床経験を積む。2014年、日比谷・有楽町に自身のクリニックを開院し、現在に至る。日本内科学会認定医、サーマクール認定医、アラガン社ボトックス・ヒアルロン酸注入指導医。患者様に提供する美容医療は、自分自身で体験し評価する。メスを使わない痩身治療とメスを使わない自然で美しい若返りを叶える注入治療の2つの治療を得意とする。