PCやタブレットなどの画面上に参加者の顔がズラリと映し出されるオンライン会議では、否が応でも顔に注目が集まりがち。

オンライン会議では、写真加工アプリのような補正はほぼできないため、美の悩みが露わになっているようです。

そこで本記事では、20~40代の男女にアンケートを実施し、オンラインでのコミュニケーションが活発になったことによる、見た目に対する捉え方や、美の悩みの変化などを調査。

さらに自由が丘クリニック 古山 登隆 先生に、オンラインコミュニケーションにおける美の悩みの解決策を教えていただきました。

監修・取材協力:古山 登隆 先生(医療法人社団 喜美会 自由が丘クリニック 理事長)

活発化したオンラインのコミュニケーションで、画面上の見た目が重要視されるように

オンライン会議は「顔」に注目が集まりやすい

オンライン会議では顔に注目が集まりがち

新型コロナウイルスの流行によって、オンラインでのコミュニケーションが一気に広まりました。

その代表的なものがオンライン会議ではないでしょうか。

20代~40代の男女約1,200人に行ったアンケート調査※1でも、8割以上の人が「コロナ禍以降、オンライン会議を行う機会が増えた」という結果になっています。

オンライン会議では、対面で行う会議に比べて、出席者の「顔」に注目が集まりやすいといわれています。

対面の会議では身振りや手振りなどにも目がいき、視線が分散されますが、オンライン会議では、どうしても画面に映った顔に注目が集まってしまいがちです。

同じアンケート調査※1 で、なんと2人に1人がオンライン会議によって「会議中、他人の顔を見る機会が増えた」と答えていました。

やはりwithコロナ時代の会議では、顔を見たり見られたりする機会が増えていることがわかります。

ごまかしの利かないオンライン会議をきっかけに、美の悩みに直面

アメリカでは「オンライン会議に映る自分の顔を良く見せたい」と考える人が増加傾向

オンライン会議をきっかけに、自分の顔の見え方を気にするようになった人も増えているようです。

海外の例ですが、アメリカでは2019年から2020年にかけて、鼻の形成術を希望する10代の数が増加したという調査報告2がありました。

この調査を担当した、米フェイシャル形成外科アカデミーの医師は、この傾向について「オンライン会議での見た目を良くしたいという気持ちがきっかけになっている」と話します。

同じ傾向は日本でも見られます。アンケート調査※1では、実に約8割の人が「オンライン会議中に自分の顔を気にしたことがある」と回答していました。

さらに、「オンライン会議中の自分の顔を良く見せたい」という人も8割近くに達しています。

画面の中の自分をよく見せたいという願いは、世界共通のようですね。

オンライン会議の自分の顔を見せ方に対する意識調査

オンライン会議のようなリアルタイムでは顔を補正できない

オンライン会議で自分の顔を気にする人が多いのは、オンライン会議のツールが持つ、ある特徴が理由だといわれます。

その特徴とは「加工や補正がしづらい」ことです。

リアルタイムで進んでいくオンライン会議では、鼻のでこぼこや目尻のしわ、首のたるみなどを写真加工アプリのように、滑らかに整えることは難しいもの。

そのため会議中は、リアルな自分の顔をじっくり観察する時間にもなっているという意見があるのです。

オンライン会議をきっかけに、自分の顔の悩みに気付いた人も少なくありません。

顔のくすみ、顔立ち、テカり、しわ、クマなど、内容はさまざまですが、1時間前後行われることが多いオンライン会議中、ありのままの自分と向き合うことは、いい意味でも悪い意味でも、自分の顔の認識に影響を与えると考えられます。

オンライン会議で自分の顔で気になった悩みをアンケート調査※1で調べたところ、「顔色(くすみ)」「顔立ち」「顔のテカり」が上位となっていました。

画面越しで感じた見た目の悩みを解決するには?

“ナチュラルな自分”を受け入れよう

オンライン会議の自分の顔に悩む女性

オンライン会議で見る自分の顔にがっかりしてしまうのは、補正ができない以外に、「よりナチュラルな自分が映ってしまう」からだと古山先生は話します。

「多くの人は鏡を通じて、自分の顔と向き合っていると思います。鏡に映る自分の顔というのは、いわゆる“すまし顔”。自分にとっての『いい顔』で映ることができるわけです。ですが、オンライン会議では終始すまし顔をしているわけにもいきません。そのため、よりリアルでナチュラルな自分の顔に向き合うことになり、がっかりしたり不安を感じたりする人が多くなるのでしょう。でも、客観的に見た場合によりリアルなのは、鏡にうつった顔ではなく、オンライン会議のほうです」

まず、オンライン会議で目にする自分の顔こそがリアルでナチュラルな姿なのだと受け入るようにしましょう。

照明やカメラの角度など、映り方を工夫する

オンライン会議で照明やカメラを工夫する女性

ナチュラルな自分の姿を受け入れつつ、演出を加えることも必要だと古山先生は続けます。

「ノートPCなどに元々ついているカメラを使ってオンライン会議に参加すると、顔の正面をやや下から撮影した映像になることが多いです。下から撮った顔は普段、鏡で自分の顔を見ている角度と違うので、違和感を覚えることもあります。外部カメラを接続させ、角度や設置場所などを調整して映り方を工夫することは画面越しで見た自分の顔への違和感を減らす対策として有効です」

そのほか、照明の工夫も重要になるそうです。

「暗い場所で撮影した映像は、顔の印象も暗くなってしまいがちです。撮影用のリングライトを置くなど、照明に工夫をするとよいでしょう。カメラ越しの有名人がキレイに見えるのは、ご本人の美しさに加え、照明の力も影響しています。ライトのついた鏡で自分の顔を見ると、いつもより美しくなったような気がしませんか? 照明をあてて自分をキレイに見せるというのは、画面越しの見た目を改善するのに必要な演出です」

表情の練習をする

笑顔の表情の練習をする女性

三つめの対策として古山先生は、「映る時の表情の練習をすること」を提案してくださいました。

「表情の作り方を練習していくと、カメラに映っている時には自然と表情が作れるようになり、違和感がなくなってくることがあります。俳優さんや人前に出る機会が多い方は、日々表情の作り方や映り方を意識していることが多いです。その結果がカメラ越しの美しさにつながっています。 オンライン会議は、今後も引き続き行われるビジネス習慣になるはずです。今後に備えて表情作りの練習をする意識を持っておくのは大事なことといえるでしょう」

古山先生いわく、表情の練習には「顔つき」を変える効果が期待できるそうです。

「ヒトの顔の印象を決める要素に『顔つき』と『顔立ち』があります。顔立ちとは生まれた時に授かった顔のつくりです。一方、顔つきは、その人の生き方や精神性などが蓄積され、反映されていくものです。表情も顔つきをつくる要素のひとつとなります。顔立ちを自分の力だけで変えることは難しいですが、顔つきは、生き方や考え方を変化させることで、少しずつ変えていくことが可能です。顔つきの変化によって、自分の顔への違和感が少なくなることもあるでしょう」

医師のカウンセリングを受けるのもひとつの手

反対に、顔立ちを変えることが、顔つきに影響することもあると、古山先生は話します。

画面越しの自分の顔に違和感を覚えたら、欠点を改善するように顔立ちを変えると顔つきも変化し、より理想的な顔に近づける可能性があるそうです。

つまり、オンライン会議などで自分の顔に悩みや不安を感じた場合、美容皮膚科や美容外科の医師に相談してみるのも、悩みの対策として有効な方法のひとつといえます。

美容医療に携わる医師は、見た目に関する悩みやコンプレックスを解消する専門家。

患者さんが抱えるコンプレックスに対して、専門家として持てる知識を駆使し、解決のためのアプローチ方法をアドバイスしてくれるはずです。

新しい技術や文化はこれからも生まれ、それがきっかけで自分の悩みやコンプレックスに気付くこともあるでしょう。

そんな時、必要に応じて専門家にも相談しながら、改善の方法を探っていけるとよいですね。

参考文献

1.「THE FUTURE OF AESTHETICS」February 2022 - Allergan Aesthetics an AbbVie company
2.American Academy of Facial Plastic and Reconstructive Surgery (AAFPRS), “2020 Survey”, February 2021

※1「オンライン会議の画面映りに関するアンケート」調査概要

マイナビウーマン調べ
・調査対象:20歳~49歳の女性 有効回答数1,216名
・調査期間:2022年10月18日~10月24日
・調査方法:WEBアンケート

監修・取材協力

医療法⼈社団 喜美会 ⾃由が丘クリニック 理事⻑ 古⼭ 登隆 先⽣

医療法⼈社団 喜美会 自由が丘クリニック 理事長 古山 登隆 先生

医学博士。北里大学医学部卒業。同大学チーフレジデント、外科研究員、形成外科講師を経て、1995 年自由が丘クリニックを開設。国立大学法人千葉大学 医学部形成外科 非常勤講師などを務める。日本形成外科学会認定形成外科専門医。ヒアルロン酸やボツリヌストキシン製剤の注入、糸リフト、レーザーなどを組み合わせた、メスを使わずにより美しくなるためのケアを主に行う。

医療法⼈社団 喜美会 ⾃由が丘クリニック

住所:〒152-0023 東京都目黒区八雲3-12-10パークヴィラ2F・3F・4F

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