●骨の萎縮
年齢を重ねると、骨密度が減少し、骨が小さくなります。「土台」の役割である骨が縮むと、上にある筋肉や皮下脂肪、皮膚が垂れ下がり、顔全体がたるんで見えることも。(1)
●表情筋の衰え
表情筋が衰えると、その上にある皮下脂肪や皮膚(真皮・表皮)を支えられず、顔がたるんだり、頬がコケて見えたりします。(1)
●脂肪の減少・移動
年齢を重ねると、皮下脂肪が減少したり、骨・筋肉の衰えによって移動(下垂)したりしてきます。その結果、顔のラインが平坦になり、老けて見えてしまうのです。(1),(2)
●支持靭帯(リガメント)とSMAS(スマス)の衰え
顔の皮膚や表情筋と骨をつなぎ、支える「支持靭帯(リガメント)」と皮下脂肪と筋肉の間に存在する筋膜「SMAS(スマス)」が衰えると、皮下脂肪がずり落ち、たるみにつながります。(1),(3)
●肌のハリや弾力性の低下
真皮層のコラーゲンやエラスチンは加齢や「光老化」とよばれる肌の衰えをもたらす紫外線の影響などを受けて減少します。その結果、肌のハリが低下し、しわが刻まれやすくなります。(4),(5)
蜂須賀先生:また、肌質そのものも変化します。加齢によって肌の水分保持能力が落ち、皮脂の分泌量も減少します。(4),(6) すると、肌の水分が蒸発しやすくなり、若いころは脂性肌だった方も乾燥肌に傾きやすくなるのです。
徳山さん:肌の乾燥が気になってきたのは、気のせいではなかったのですね。
蜂須賀先生:そうなんです。しかも、これらの変化はセルフケアで根本的に解決することが難しいんです。だからこそ年齢とともに悩みが深刻化しやすいといえます。