美容医療の治療を受ける際に、一番重要となるのがクリニック選びです。美容医療は、クリニックごとに費用や治療に対するアプローチが異なります。また、医師によって得意とする治療も異なります。そのため、自分が信頼できると思える医師のもとで、治療を進めることが大切です。美容医療のクリニックを選ぶためのポイントを解説します。

ポイント①:「安い」だけで、クリニックを選ばない

 
天秤の画像

安い価格で治療を行うクリニックもありますが、誇大広告などには十分に注意を払う必要があります。安さやメリットばかりが大げさに記載してあるホームページには注意が必要です。

治療に関する費用がすべて明示されているか、治療のリスクや副作用、ダウンタイムなどが記載されているか、必ずチェックしましょう。

※ダウンタイムダウンタイム…施術後から回復までの期間のことで、施術前の生活を取り戻せるまでの期間。

こんな表現をみかけた場合には、要注意

  • 痛くない 絶対に失敗はない タレント・モデル御用達 など
  • 期間限定○○%OFF 先着○名様だけに特別価格 今だけモニター価格 など

ポイント②:クリニックや医師が得意とする治療を見極める

クリニックを探す画像

美容医療は、クリニックごとに費用や治療に対するアプローチが異なり、担当する医師の考え方や技術的な差によって違いが出やすい診療です。そのため、クリニックや医師についてしっかりと情報を集めることをお勧めします。

クリニックの診療内容を確認する

美容医療を提供する医療機関では、「美容外科」「美容・形成外科」「美容皮膚科」といった標ぼう科が一般的ですが、他にもクリニックの名称として、「美容クリニック」「ビューティークリニック」「スキンクリニック」など、名称はさまざまです。そのため、クリニックの見極めに悩む方も多くいらっしゃるでしょう。

クリニック選びの際にまず重要なのは、診察内容を確認することです。クリニックによっては、ある特定の治療に特化しているクリニックもあります。また、痩身(そうしん)治療やフェイシャル治療まで幅広い治療を提供し、トータルで悩みに対応しているクリニックもあります。

まずは診療内容を確認し、自分が求めている治療を提供しているクリニックかどうか、見極めましょう。

なお、形成外科と整形外科は混同されがちですが、この二つはまったく対象分野が異なります。形成外科や美容外科は、皮膚や皮膚組織、筋肉、とくに顔面の形態に関するすべての組織を対象として、よりよい形につくり変える医療分野です。一方で、整形外科は骨や関節分野を対象となります。

医師のプロフィールや症例写真を確認する

しわ、たるみ、しみ、にきびなどを対象とした、レーザー治療や注射などによる注入治療は、「メスを使う治療ではないから、注射ができる医師なら大丈夫」と思う方も多いかもしれません。

しかし、特にしわやたるみの治療は、顔の形態的な治療を目的としているため、筋肉や骨の構造と、生理機能について知識とその知識を生かした治療を行えることが重要です。そのため、実際に治療を担当する医師のプロフィールを確認し、形成外科的な知識を持っているかどうかを確認するとよいでしょう。形成外科の知識と技術を持つ医師は、「日本形成外科学会(JSPRS)」の専門医として認定されています。

また、その医師が担当した症例写真を確認することも、医師の得意な治療を見極めるためのひとつの方法です。その際には、治療前、治療後の体験写真が加工・修正されていないか、注意深く確認することが大切です。

ポイント③:カウンセリングや治療の説明をしっかりと受ける

 
カウンセリングを受けている女性の画像

美容クリニックを選ぶ際にとても重要となるのが、「カウンセリング」です。

美容医療を受ける際には、医師に相談をし、治療計画の説明を受ける「カウンセリング」と呼ばれる時間が設けられます。美容医療は医療行為です。したがって、医師による治療法の検討や説明がもっとも重要なプロセスとなります。また、患者さんご本人の希望や、治療に不安を抱える方に寄り添ってアドバイスをしてくれる看護師やカウンセラーの存在も、納得のできる治療を受けられるかどうかに大きく関わってきます。

実際にカウンセリングを受けた結果、治療に関する十分な説明がされなかった、納得できるまで相談できなかった、という場合には、治療を受けるべきクリニックではないのかもしれません。

まとめ

美容医療は、治療を受けるクリニックの選び方で、治療の満足度が大きく左右されます。クリニックを選び際は、「安さやメリットばかりが強調されていないか」、「医師のプロフィールや得意な治療はどういったものか」、「カウンセリングはしっかりとしているか」の3つのポイントを必ず確認しましょう。

監修

医療法⼈社団 喜美会 ⾃由が丘クリニック 理事⻑ 古⼭ 登隆 先⽣ 医療法⼈社団 喜美会 ⾃由が丘クリニック 理事⻑ 古⼭ 登隆 先⽣

医療法⼈社団 喜美会 ⾃由が丘クリニック 理事⻑ 古山 登隆 先⽣

北里大学医学部卒業。同大学チーフレジデント、外科研究員、形成外科講師を経て、1995年自由が丘クリニックを開設。横浜市立大学 医学部 非常勤講師、国立大学法人千葉大学 医学部形成外科 非常勤講師などを務める。日本形成外科学会認定形成外科専門医。ヒアルロン酸やボツリヌストキシン製剤の注入、レーザーなどを組み合わせた、メスを使わずにより美しくなるためのケアを主に行う。